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森みゆき・ドリームコンサートin 2006 JBSD青年委員会主催

5月20日、補習授業校シーホーム校の講堂は、「にほんのうたまつり」の会場に一変し、美しい歌声が響き渡った。NHK「おかあさんといっしょ」第15代歌のお姉さんとして活躍し、現在もライブと作詞作曲を中心に活動を続けている森みゆきさんのドリームコンサートVol.2が実現した。
みゆきさんは1998年にミシガンへ移り住み、2004年、JBSD青年委員会主催による第1回コンサートを開催。今回は、後半の第2部で一般出演者も参加する企画を取り入れ、「みんなで歌おう日本のうた」という呼びかけどおり、子どもが楽しむだけでなく、大人も日本の歌と雰囲気を楽しめる選曲・演出が盛り込まれていた。

みゆきおねえさんからのメッセージ
今回のプログラムの一面に、みゆきおねえさんからのメッセージが載っている。
「皆様、本日は第2回目のドリームコンサートにご来場いただき誠にありがとうございます。
ミシガンに来て6年余りの歳月が流れ、こうしてコンサートという形で皆様と出会い、日本の歌を一緒に楽しむことができますことを心から嬉しく感じております。日本を離れているからこそ、日本の美しさ、素晴らしさ等もよく見えてくることを皆さんも感じていらっしゃることでしょう。しかし、アメリカにいて家族で日本の歌を楽しめる機会を作るのはなかなか難しい環境であることも事実ですよね。今日はご家族で思い切り日本らしい雰囲気を堪能してください。

私も母親になって6年がたちますが、子供達の夢を育てることの大切さを毎日の生活の中で実感しています。具体的な夢はまだどんどん変わっていくだろうと思われますが、その都度、子供たちが夢や目標に向かって一生懸命になれる環境を私達大人が作っていってあげたら、きっと生活のあらゆる場面でもやる気を持って行動できる人間として成長していってくれるでしょう。
私も「子育て、心育て、夢育て」というスローガンを胸に、我が子に対しても、そして接する多くの子供達みんなに対しても、のびのびと夢に向かって歩んでいくためのお手伝いをしていきたいと考えています。そうすることによって、私達大人も親として成長できるのではと信じています。

音楽は、どの年齢にもどんな環境においても、心に大きな影響を与える素晴らしいものです。聞いて楽しむ曲、歌って楽しむ曲、踊って楽しむ曲、すべてをからだ全体で感じて頂き、今日のコンサートをきっかけに、さらに日本の音楽の素晴らしさや心とからだに響いてくるライブの楽しさを知って頂けたら幸いです。
そして、「元気」や「勇気」をいっぱい心に蓄えて、明日からの生活がよりいっそう楽しく感じられるようになって頂ければと願っております。
さあ、いっしょに思いっきり楽しみましょう!!!」

長い文をあえて掲載したのは、メッセージの言葉が、みゆきさんの思いであるだけでなく、今回のコンサートがそれを実現するべく、選曲・構成などに工夫や配慮があふれていたため。「おかあさんと一緒に」の舞台版だろうと思っては大間違い。メッセージにある、①日本のうたを楽しめ、②家族で堪能し、③子供の夢を育て、④ライブの楽しさを知って、⑤「元気」や「勇気」をいっぱい心に、と、たくさんの目標をかなえたコンサートになっていた。

コンサートの内容
コンサートは、開幕と同時に大きないびきがスピーカーから聞こえ、みゆきお姉さんがベッドの中で『どこでねるの』を歌ってスタート。歌詞を「どこでねるの、みゆきおねえさん?」と替え歌にして、ざわついていた子どもたちの目も心も惹きつけた。さすが20年以上のキャリアを持つプロの演出。
『朝一番はやいのは』の曲が続き、起きてからの時間の経過をたどって、『朝ごはんマーチ』で朝食、映画トトロの歌『さんぽ』で散歩、『いろはまつり』でお勉強時間、とドラマ性をもたせていた。
子供も大人の観客も「いろは」をメロディーに合わせて唱えたり、『LOVE YOUR LIFE』の手話を真似ながら歌ったり、一緒に楽しむコンサートとなった。『LOVE YOUR LIFE』は、森みゆきさんご自身が作詞・作曲した曲で、「自分の人生をもっと愛して」という強いメッセージが、詩からも歌声からも伝わってきた。
プラグラムは一日のドラマから、人生のドラマへ。結婚にちなんだ曲『ハナミズキ』『コスモス』(どちらも結婚式でよく歌われる名曲)、また、ご自身の出産の経験をもとに作詞を手がけた『おかあさんっていいね』や、『上を向いて歩こう』など(一般的に)大人向けな曲も、間に手遊び歌を組み込みながら、選曲に加えてあった。涙を誘われた観客のけはいがあちらこちらから伝わってきた。

休憩後の第2部は、オーディションに通った一般出演者も参加し、コンクール風に進行。独唱もあれば4、5人の合唱もあり、子供も大人も・・・と、いろいろ。コンサートという大舞台に上がり、時にはみゆきお姉さんと一緒に歌い、まさに夢の共演。緊張や興奮が見ているものにも伝わったが、「今の子は本番に強い!」と、みゆきお姉さんが感心したほど、どの出演者も見事に歌いあげた。誰もが知っている童謡と、四季の唱歌が続いた。
司会者役のみゆきお姉さんは、各々の出演者に「大きくなったら何になりたい・・・?」と夢を尋ね、それぞれに応援の言葉を伝えていた。夢を育てることの大切さを語るみゆきさんの思いが表れていた。

プログラム終盤は、(話題になった『冬のソナタ』のテーマ曲)『My Memory』、続いて
『To The Future』が美しく響きわたり、最後は、これもご自身の作詞作曲による『まずはガッツで歩き出そう』で元気な〆を結んだ。
JBSDウィメンズクラブからの花束贈呈の後、観客席から大勢の子供たちが花束を渡しに舞台にあがった。その後、観客とバンドメンバー達の「アンコール!アンコール」のコールに応え、流れてきたのは『マツケンサンバ』。‘マツケン衣装’姿で、コンサートを一緒に作ってきたJBSD青年委員会の方々と踊って歌い、会場を明るいムードいっぱいにしてフィナーレとなった。
みゆきお姉さんが退場すると、舞台下に駆け寄り、名残惜しそうに居続ける子たちが何人もいた。

JBSD青年委員会の活躍
思いと企画が盛りだくさんのコンサートを実現するために、JBSD青年委員会の方々が、みゆきさんと協業で準備をしてきた。コンサート会場では揃いのTシャツを着て、受け付けや座席案内、舞台セット運び、一般出演者の誘導など、忙しく動き回る姿があった。プログラムの中では、司会や牛乳屋さんなどの役、「いろは」カードを持つ担当で出演し、フィナーレでは「マツケンサンバ」をみゆきお姉さんと一緒に華麗に踊り、スポットライトを浴びる側にもまわった。
目に見える活躍・奮闘振りだけでも感心したのだが、後から話を聞いたところ、音響、照明、撮影、緞帳操作なども、専門業者ではなく青年委員会のメンバーや有志が担当していたのだというから驚く。
本番当日まで、約4ヶ月をかけて準備を進めてきたそうだ。「素人なので、ミスを減らすために詳細に計画を立ててきた」という。オーディション及びコンサートの広報用のビラやチケット作りもデザイン・編集の段階から手がけ、大きな積み木の舞台セットや飾り付け・小道具の制作など、ひとつのコンサートを作るための様々な仕事をこなしてきた。今回初の企画である一般出演者との共演を実現するために、オーディション・リハーサル・本番と3段階を踏んだ。それと平行して、1ヵ月前から、マツケンサンバの練習もしてきた。
多くのコンサート経験を持つみゆきさんが「本業ではない人たちで、これほどのコンサートが作れることに驚いています。」と語る。今回の責任者(リーダー?)である三浦氏は、「みゆきさんの思いを表現し・コンサートを成功に導くために最大限の努力をしてきました。みゆきさんの熱意が伝わったのだと思いますよ。」と話す。

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